大島会 河野秀夫
島に帰ると「広報おおしま」によく目を通します。島の状況や旬な話題が簡潔に掲載されていて、私の貴重な情報源となっています。
因みに東京ではもちろん「東京七島新聞」を隅々まで読んでいます。

その広報誌と七島新聞で、元町出身の竹本葵太夫(本名 柳瀬信吾)さんが 人間国宝(重要無形文化 財各個認定)に選出されたことを知った。努力と研鑽の快挙である。歌舞伎音楽竹本義太夫節第一人者だという。
歌舞伎俳優が気持ちよく演じられるよう、良く通る渋い声で情緒豊かに語るそうである。その経歴をみると、昭和三十五年に土産店「くぼいち」の次男として生まれ、地元吉谷神社正月祭の神子を 二度経験しています。中学二年の時に東京の親戚に頼んで歌舞伎座に連れて行ってもらい、舞台右側の竹本の熱演に興味をもち、そして大島高校在学中に竹本越道師に入門し、今年で初舞台から四十年が経ったそうです。
竹本さんは七月の記者会見で「この世界で四十年など大したことではございません。まだ還暦前で心身ともに健康です。『後進とともに前進』を目標に、日々たゆみなく精進して、早くこの認定に相応しい実演家になりたい。」と語っています。
また広報誌の中でも「私の仕事は二十五日間の公演中は休めません。昔から親の死に目に会えない覚悟でいなさい、と言われ休みが取れると帰省するようにしています。大島町には直接関係ない仕事ですが、今後とも精進を重ねてきちんとした実業家になり、皆様のご期待に報いたいと思います。」と町民にメッセージを発信しています。周りには年上の師匠方もいる歌舞伎界の中で、五十八歳で人間国宝になった竹本さん、これからご苦労も多いと思いますが、舞台に、後継者の指導に、島の心意気でますますご活躍されることを願ってやみません。
【関連情報】
九月の台風十五号、十月の十九号で竹本さんの実家である「くぼいち」も 壁や屋根が飛ばされ大き な損壊を受けました。元町だけでなく島南部の差木地、上ノ山などで住宅等が全半壊し、日常生活 に大きな支障をきたしました。
改めて被災された島の皆様に心からお見舞い申し上げます。東京島嶼郷友連合会の会員として、島の為に支援出来る事があれば、お手伝いしたいと言う思いは皆同じだと思います。
役場の皆さん、東京でのイベントボランティアなど気軽に連絡いただければお手伝いさせて頂きます。
この記事の閲覧数:6 PV
